五術

2020-01-01から1年間の記事一覧

測字のお話(4)

其の1 ある人が「長」の字を書いて、馬を購入することの可否を問いました。 測字者は、これは「馬龍ニ化ス」象ナリ。千里の駒であるからよろしく、この馬がよい、と断じました。 馬を買うという問で、長の字が龍の右側に似ているために、”馬、龍に化す”とし…

測字のお話(3)

其の1「欠」の字を書いて子供の事を問いました。「明日男子を出産するであろう。この子は最初の子ではない筈」時に十月十日でした。翌日その人が来て「先生の神占、はたして家では今日、一男子を得ました。これは次男です。どうして先生はこれを知ったのです…

測字のお話(2)

其の1唐の僖宗が、年号を「廣明」としたとき、相字者を召し、この年号の吉凶を占わせた。「昔、ある者が崖(がけ)の下におり、姓を黄といい、左足で日を、右足で月をふまえており、日月が明らかでなく、天下不安の兆しです」これは僖宗をおもんばかり、昔ば…

測字のお話(1)

その1 徳川家康の祖父は、徳川清康といった。その清康が、まだ三河の小領主だった頃、あるとき、清康が夢をみた。手のひらに「是」という文字をしっかり握りしめた夢であった。「この夢は、どういう意味をあらわすのか?」と、おかかえの占い師に問うた処、…

玉掌相法

線の名前 前回のつながりで手相をやります。 香草社も無くなって、教える人もいないので概要だけを記述します。 興味のある人は、佐藤先生の古本を入手してください。 1.乙線 乙奇は遁甲では安定をあらまします。 ・起点が丙線と同じになるほど安定を図る…

金面相法 第11回(最終回)

さて、最終回です。 1.四課三伝と人相の十二宮の関係 一課を顔の中心ライン(額・印堂・顎の縦ライン) 二課を一課の両横のライン(眉・目・顴骨・頬の縦ライン) 三課を更に両外側 四課を最外側(耳のライン)とします。 初伝を上停、中伝を中停、末伝を…

金面相法 第10回

いよいよ占卜に入ります。 金面で占卜を行う場合は、六壬の四課三伝を作成します。 通常の占卜としての六壬は、以下の順で四課三伝を決めます。 (詳細は一般の六壬書をお読みください) ①日干支を求める ②月将支を求める ③時支を求める ④月将支と時支から天…

金面相法 第9回

⑩玄武と決まった場合 ・貴人的破れ 気品がありすぎる、目の光が清らかな感じ ・騰蛇的破れ 目が一点を凝視する、頬の肉が多くない ・朱雀的破れ 声が濁らない、目が濁らない ・六合的破れ 近づきやすい親しい感じ、押しが強くない感じ ・勾陳的破れ 顔に滑稽…

金面相法 第8回

⑦天空と決まった場合 ・貴人的破れ 中肉中背に近づく、目があまり上を向かない ・騰蛇的破れ 目の焦点が明確過ぎる、目に水含む、痩せない ・朱雀的破れ 声が高くない、中肉中背に近い体 ・六合的破れ 下唇がゆるい、臥蚕がふくらむ ・勾陳的破れ 動作が速す…

金面相法 第7回

前回の続きです。 ④六合と決まった場合 ・貴人的破れ 気品があり過ぎる、貴族的な感じ、距離感 ・騰蛇的破れ 目がやや鋭い、親和性が足りない ・朱雀的破れ ずばりものを言う、お節介さが足りない ・勾陳的破れ 話し方がはやい、動作がいそがしい ・青龍的破…

金面相法 第6回

結果的に決まったタイプについて、どれだけ破れがあるかを 見ていきます。 破れが多い程、人相としては貴でないということになります。 ①貴人タイプと決まった場合 ・騰蛇的破れ 目に鋭さ、目に水を含む、目がじっと凝視 ・朱雀的破れ 冷たさを感じる、慈し…

金面相法 第5回

前回の4グループです。 ①木局三合 生:亥:勾陳 旺:卯:太常 墓:未:貴人 ②火局三合 生:寅:白虎 旺:午:天后 墓:戌:六合 ③金局三合 生:巳:太陰 旺:酉:朱雀 墓:丑:天空 ④水局三合 生:申:騰蛇 旺:子:青龍 墓:辰:玄武 まず、次の4タイプに…

金面相法 第4回

十二天将のタイプ別特徴を述べてきました。 ノートでは、この後、区別するためのタイプの共通点やら、相違点が のべられています。 例えば、 ・目に特徴のあるタイプ・・・騰蛇、六合、勾陳、太陰、天后 ・目に特徴がないタイプ・・・忌神、朱雀、青龍、太常…

金面相法 第3回

タイプ分けの最終回です。 9.太常・・・平凡が特徴 ①頬がこけない ②平民的で、ぶらない ③優しい感じ ④山根が低い ⑤実際的・現実的な感じ ⑥鼻先が丸い ⑦俗っぽい ⑧小鼻に肉が多い ⑨表情に変化が少ない ⑩下唇が豊か 有名人:市原悦子 10.玄武 ①目がぎょろっ…

金面相法 第2回

もう少し分類が続きます。 5.勾陳・・・三枚目 ①表情に緊張感がない ②目鼻口のいずれかに品を壊す静的・動的な欠点がある。 静的:形など、動的:表情・癖 ③食禄が長い ④親しみやすい ⑤誠意のある感じ ⑥滑稽な目、よく動く目 ⑦肩に弾力性があって丸みを帯…

金面相法 第1回

十二天将の分類です。 昔、香草社の大阪教室で山内久司先生にならった内容です。 山内先生は、朝日放送の副社長までなった人ですが、自分では遁甲をうまく使っ たからだとは言っていました。「必殺」シリーズを作った名プロデューサーとして 有名で、今でも…

金面相法(六壬相法) 第0回

中国式の人相手相のお話しです。 金面玉掌相法といい、麻衣相法ほどはメジャーではありません。はっきり言って、 透派系の人しかやっていません。 学んだ者としては、玉掌流の手相術部分は、遁甲の九干を応用していて、理解しや すいですし、よく当たります…

 五行で判断する姓名術第7回

前回は卜占的方法を紹介したが、今回は命占的手法である。 行運の見方 ①大運 10代の運勢は、外格数+1を大運数とする 20代の運勢は、外格数+2を大運数とする。 以下同じ。ただし、2桁の数字となった場合は、大運数は1の位の数字とする。 上記で求め…

五行で判断する姓名術第6回

9.卜占における「辰戌」と「丑未」の扱い 五画は辰と戌、六画は丑と未ですが、月建、日晨との合冲を見る場合、辰か戌、 丑か未かを定める必要があります。 この時は、下記法則によって定めます。 ①日晨と同じものを用いる。 ②月建と同じものを用いる。 ③日…

 五行で判断する姓名術第5回

8.大過・不及による判断 大過というのは、五格のうちで、同じ五行が三つ以上ある場合を示します。 大過の場合は、過ぎたるは及ばざるがごとしもまた真となる。 木行大過は、自分の利益のみを追求しようとする。 兄弟姉妹に縁が薄く、また片親に縁が薄い 女…

五行で判断する姓名術第4回

6.天地人の相生・相剋による見方 人格と天格の相生・相剋の吉凶を成功運とする 人格と地格の相生・相剋の吉凶を基礎運・家庭運とする 原則は相生を吉、相剋を凶、比和を平とする 人格が天格から生じられる:大吉。周りからの助けで成功する。 人格が天格を…

五行で判断する姓名術第3回

画数による判断の続きです。 *土 五常では信にとる。友情に厚く、約束を守り、誠実である。 五数は辰・戌で、外交的で、侠気心がある。 優れた知性や強い信念を持っている。活発なる行動性と直観力にも優れ、責任 感も強い一方、事を起こす場合、やや無謀と…

五行で判断する姓名術第2回

4.画数を五行・十干・十二支に置き換える 画数の1位の数が 1・・・木、甲、寅 2・・・木、乙、卯 3・・・火、丙、巳 4・・・火、丁、午 5・・・土、戊、辰・戌 6・・・土、己、丑・未 7・・・金、庚、申 8・・・金、辛、酉 9・・・水、壬、子 0…

五行で判断する姓名術 第1回

故人となった知人(奥寺さんという五行易をやっていた方)に教えてもらった五行 によって判断する姓名術です。透派ではありません。 初代・易八大師や佐方天山氏の姓名判断術にも同じようなものがありますが、その 人の姓名術がどの系統なのかは聞いていませ…

四柱推命術 正誤表

四柱推命術 初等科篇&中等科篇の正誤表をhp「中国占星術の世界」のほうへ アップしました。 ご購入者の方は、申し訳ありませんが、訂正願います。

陽政道運命学教室 講習会のお知らせ

盟友・陽政道氏の東京教室の案内です。 詳細は、下記ブログをご覧の上、メールでお問い合わせください。 陽政道の五術的日常 2020年度 陽政道運命学教室 講習内容詳細 【四柱推命奥伝科】干関係と体用による喜忌の定め方を中心に学びます。高等科未受講の方…