五術

玉掌相法

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線の名前

前回のつながりで手相をやります。

香草社も無くなって、教える人もいないので概要だけを記述します。

興味のある人は、佐藤先生の古本を入手してください。

 

1.乙線

  乙奇は遁甲では安定をあらまします。

  ・起点が丙線と同じになるほど安定を図る才能が高い。

   起点が丙線と離れる程安定を図る才能が弱い。

  ・末端が親指方向へ向くほど安定を図る才能がある。

   末端が小指へ向くほど安定を図る才能がない。

  ・起点と末端が矛盾する場合は両方の面があり、臆病なくせに

   時々びっくりするようなことをする。

  ・末端が一直線なら、住居の変更が少ない。

   末端が二股なら少なくとも3回の住所変更がある。

  ・乙線が大きく母指丘を囲むほど家庭が安定する。

   囲みが小さいほど家庭に不安が多い。

  ・乙線の長さが長いほど、安全で自発的事故が少ない。

   短いほど不安定で自発的事故が多い。

 

2.丙線

  遁甲では丙奇は財を表す。手相では収入を得る才能と支出を

  コントロールする才能を示す。

  ・起点が上から出る(人差し指に近い)程金銭に関して大まか

   で投機的である。下から出るほど金銭に関して細かく臆病で小心。

  ・起伏が多い(波状・鎖状)ほど金銭に対する執着心が弱く、金銭

   で争うのが嫌い。直線なほど金銭に対する執着心が強い。

  ・長いほど収入につながる能力が高い。短いほど収入の手段が貧弱。

  ・末端が上を向くほど蓄財力がある。下向くほど蓄財力がない。

   二股に別れるときは中間を見る。

 

3.丁線

  丁奇は遁甲では智慧を表す。手相では物事を理解・整理し処理する

  才能をしめす。

  ・起点に支線が多いほど分析的。少ないほど直観的。

  ・起伏が多いほど感情の起伏が多い。起伏が少ないほど感情の起伏

   少ない。

  ・直線的であるほど押しが強くて丸味に欠ける。カーブがあるほど

   押しは弱いが、人との関係がうまくいく。

  ・長さが長いほど感情が豊かで感動しやすい。また長いほど計画的

   だが、実行力に欠ける。

   短いほど感情に乏しい。また無計画で妄信的に動く。

  ・末端が上向くほど穏やかで寛大。下向くほど感情的で拘り易い。

 

4.戊線

  戊は遁甲では要領・信用を表す。手相では交際の才、外交を表す。

  ・下から出るほど要領が良い。

  ・太さが太いほど人に信用される。細いと信用されない。

  ・本数が多いほど社交的で、少ないほど非社交的。

   1本を標準とする。

 

5.己線

  己は遁甲では求情。手相では表現・発表の才

  ・下から出るほど人気がある。

  ・末端が上にいくほど異性にもてる。

  ・直線であるほど異性関係に浮沈がない。曲線ほど異性関係が不安定。

  ・太いほど才能が認められる。細いほど他から認められない。多労少功。

  ・本数が多いほど異性との接触の機会が多い。

 

6.庚線

  庚は手相では活力を表す。責任感・努力。

  出ていないほうが福徳的には苦労が少ない。

  ・下から出る方が活力がある。

  ・末端が上に伸びるほど苦労が多い。

  ・直線なほど浮沈が少ない。曲がりくねりがあると浮沈が多い。

  ・太いほど、その人の努力の程度を表す。

  ・本数が多ければ、運勢・社会環境に移り気が多い。少ないと1つ事に

   専念する。

 

7.辛線

  信仰力、技芸的才能、根気を表す。

  ・太いほど精神面に興味を持ち、根気がある。

  ・本数が多いほど、技芸才能に成功する。

 

8.壬線

  子線(結婚線)と丑線(金星帯)がある。

  子線は競争力、執着力。丑線は競争力を表す。

  ・子線が太いほど競争力が強い。

  ・子線の本数が多いほど知能で競争に勝つ。少ないほど力で競争に勝つ。

  ・末端が上向き程夫婦関係が良い。下向き程夫婦関係が悪い。

   二股は夫婦別れがある。

  ・丑線は太くて強いほど競争力がある。切れ切れであれば競争に関心がない。

 

9.癸線

  趣味と健康を表す。

  ・太いほど趣味に凝る。

  ・切れが多いと健康に恵まれない。

 

10、どちらの手を見るか。

 特徴のある方の手を見る。

 

 (1)乙線に特徴のある方の手を見る。

  ①乙と丙が同源でない。

  ②乙乙(乙線の下端が二股)、乙丁(上端が二股)

  ③乙己(波状)、乙癸(末端が房状)、乙丙(複線がある)

  ④乙線が親指方向に向かわない。

 

 (2)乙線に差がない場合、丙線を見る。

  ①乙線と同源でない。

  ②丙乙、丙丁

  ③丙己、丙癸、丙丙

  ④丙線が手首側に伸びない。

 

 (3)上記で結論が出ない場合、丁線を見る。

  ①乙が丁に引っ付いている。

  ②丁乙、丁丙

  ③丁壬(鎖状)

  ④末端が人差し指の方へ向かない。

 

11. 行運の見方

 

 乙線 21歳から30歳

 丙線 31歳から40歳

 丁線 41歳から50歳

 戊線 51歳から60歳

 己線 61歳から70歳

 庚線 71歳から80歳

 辛線 81歳から90歳

 壬線 91歳から100歳

 

 ・20歳までは父母の運に左右されるので見ない。

 ・線に傷がない時はその年代は安定しているとみる。

 ・より詳細にみるためには、2等分して前半後半としてみる。

 ・相術である為、一生の運勢がわかるわけではない。

  現在の年齢の1.5倍までが見られる範囲。それを越す範囲は

  また、その時期が来れば見られる。

 

 この後、人相を併用しながら、十二宮に線を配当してみていく方法

 がありますが、今回は基本の説明までとどめておきます。

 

以上