五術

季刊五術より その4

【金もうけの占い】  佐藤六龍著

  - 子平の財と皆財論 (命)-

 (季刊「五術」平成13年3月号から抜粋 後編)

 

競争も他と競うのではなく、他がだめになるから、自分が勝つ、という道徳を排した実践的占術感に立ったものなのです。具体的方法として遁甲行軍三奇・甲尊丙奇造作法 ――など。

子平推命術では、「財」を個人の先天的に所有している財に関する宿命と、それをいかに応用するか、の二点から究明していくのです。

生年月日の八字の中で、おのれが剋するものを「財」としています。ここは遁甲と同じく他を制する迫力が財なのだ、という感覚です。

子平ではさらにこの迫力の財を個人差でもって究明していきます。喜神財と忌神財です。それは財が迫力だとしても万人に迫力がよいというものでもなければ、迫力のみで財につながるものでもありません。そのため、迫力を喜忌の財としてわけたのです。さらに、この喜忌の財が命中八字に有る命、無い命とわかれます。

無い命は行運でいつくるか?来た時に命中に、どう作用するか?

有る命はその財(喜忌)がどこにあるか?年柱・月柱・時柱によって非常にちがってきます。

その有る財に対して他干がどう作用するか?

行運でその有る財にどんな作用をするか?

以上、あげだしたらきりがないくらい子平術では「財」に関して究明していく方法があるのです。これを自己の命にあわせますと、何人といえども「身分(宿命)相応の財が得られる」という結論になるわけです。

これを説いたのが『子平皆財論』です。